「Riftbound」の大会プレイ

ゲームデザイナーのFrank Skarrenが、店頭でのプレイからWorldsまで、大会プレイについてご説明します。

皆さん、こんにちは!Frank Skarrenです。Vrissという名前でご存知の方もいらっしゃるでしょう。「Riftbound」のカードデザイナーで、対戦ゲームのバランスと最終デザインが専門です。また、大会プレイシステムの構築に積極的に関わるチームメンバーの一人でもあります。今日は、その取り組みの詳細と、「Riftbound」の大会プレイのすべてを深く掘り下げた内容をお伝えします!

まずは、大会プレイの中核をなす文書、トーナメントルール(TR)から始めましょう。

[トーナメントルールをダウンロード]

トーナメントルールは?

「Riftbound」を大会でプレイするのに必要なルール全編には、2つの部分があります──試合のシステムと正確なプレイについて定義するコアルール(CR)と、イベントの仕組みや競技「Riftbound」を正式にプレイする方法(方針やペナルティを含む)について定義したトーナメントルール(TR)です。

トーナメントルールには、どのようなレベルであれ、「Riftbound」の大会プレイに参加するために必要なすべてが記載されています。これらのルールは、「Riftbound」のイベントに参加するすべての人に、公平で、一貫性があり、予測可能な体験を提供するために決められています。ここには、ライアットのプレイヤー行動に関する包括的な期待に沿った行動指針も含まれ、誰にとっても親切で歓迎される環境を促進するために書かれています。

コアルールと同様、トーナメントルールも生きた文書であり、現地でどのように機能するかや、プレイヤーからのフィードバックに基づいて、アップデートされます。

審判プログラム

ルールだけでは十分ではありません。これらのルールが実際に活かされるのは、「Riftbound」で今後予定されている、熱心で鋭敏な審判たちによるものです。

審判とは?

「Riftbound」では、審判はコアルールとトーナメントルールに精通したトーナメント委員であり、いかなる「Riftbound」のイベントでも、すべてのプレイヤーが公平かつ楽しい体験をできるようにするためのものです。

審判には、ルールの執行と適切かつ公正なペナルティの適用という重要な役割がありますが、ルールの学習と理解を支援する役割もあります。審判は、トーナメントプレイを進行するだけでなく、地域コミュニティの促進にも貢献します。これには、新規プレイヤーがルールをよりよく理解すること、同時にトーナメントの舞台外でカジュアルなプレイを促進することも含まれます。

どうすれば審判になれますか?

Originsのリリースが近づくと、応募方法、さまざまな審判テスト、参加のインセンティブ、プログラムの仕組みの詳細、参加する方法などの、審判プログラムの詳細を発表します。

競技レベルと競技構造

さて、ルールと審判について確立したところで、残るは、どのようなイベントをプレイでき、何が提供されるかです。「Riftbound」チームのほとんどが、キッチンテーブルから最高峰の大会まで、カードゲームをプレイしてきた経歴の持ち主です。地域でのプレイを支援し、対面でのコミュニティを作ることで、あらゆるレベルで好きなようにプレイする機会が生まれると、私たちは信じています。今後数ヶ月には、次のことが予定されています。

地域店舗でのイベント

これは地域の店舗で開催されるイベントであり、Originsリリースイベントの後、定期的に開催されます。このレベルの全イベントには、地域店舗がふさわしいと考える追加の賞品が含まれる可能性があります。

Originsリリースイベント

時期:2025年10月

大会形式:構築済みデッキ対戦

賞品:参加賞

大会のプレイレベル:カジュアル

Originsのリリースイベントは、「Riftbound」にとってまさに初めての大会プレイイベントとなります。参加者は、ジンクス、リー・シン、ヴィクターが登場する構築済みのチャンピオンデッキと、デッキのアップグレード方法を共に購入し、これを使って他のプレイヤーと対戦して「Riftbound」のプレイ方法を学びます。これは、ゲームを体験したいあらゆるスキルレベルのプレイヤーが、ゲームを体験し、地域の「Riftbound」コミュニティと触れあうのに最適なイベントです。

プレリリースイベント

時期:セットリリースの1週間前

大会形式:シールド戦

賞品:新セットの製品

大会のプレイレベル:カジュアル

Origins以降のセットにはすべて、公式にリリースされるにリリース前イベントがあり、新しいカードが棚に並ぶ前に実際に試す機会があります。これはシールドデッキイベントで、新セットの製品を開封してその場でデッキを作り、プレイするイベントです。

Nexus Nights

時期:毎週、店舗の都合の良い日

大会形式:店舗による

賞品:プロモカードを含むカード3枚パック

大会のプレイレベル:カジュアル

Nexus Nightsは、毎週開催される日常的なイベントです。あなたの店舗やコミュニティに一番ぴったり合う方法で、リラックスした環境で、友達と集まって「Riftbound」をプレイする機会が定期的に提供されます。1v1で戦うもよし、2v2やフリーフォーオールの乱闘で勝負を挑むもよし。競技シーンの地盤がある店舗にとっては、次のステップ、Summoner Skirmishに向けて準備をする中で、新デッキを試すのに良い機会となるでしょう。

Summoner Skirmish

時期:セットごとに2回、セットリリースの1ヶ月後と、新セットリリースの1ヶ月前

大会形式:1v1、構築戦

賞品:参加プロモ、上位8位プロモ、チャンピオンにはプレイマット、Regional Qualifiersでの第1ラウンド不戦勝権

大会のプレイレベル:コンペティティブ

Summoner Skirmishは、地域レベルでの競技プレイの頂点です。練習の成果を発揮して、デッキ構築スキルを披露する場にもなります。カードゲームの競技に挑戦したいならば、まずはここから始めましょう。

プレミアイベント

プレミアイベントは、地域レベルの次のステップです。これらのイベントは特定のロケーションで開催され、最高レベルの競技プレイのためにプレイヤーを集める場となります。このようなトーナメントのメインイベントは、競技性の高い1v1の構築戦ですが、サイドイベントも開催され、限定賞品を含むプライズウォールも設置されます。

サイドイベントでは、形式的なフリー・フォー・オールおよびチーム戦、コスプレコンテスト、さらに現在企画中の特別ルールイベントなど、幅広い内容を用意しています。詳細は今後をお楽しみに。

Regional Qualifiers

時期:初回イベントは2025年12月

大会形式:1v1、構築戦

出場権:不要

賞品:賞金、参加プロモ、上位8位プロモ、BO賞、Regional Championships出場権

大会のプレイレベル:コンペティティブ

地域予選は、デッキと夢を持つ人なら誰でも参加できるオープントーナメントで、栄光と賞品をかけて戦います。さらに、Regional Championshipsの出場権を得るチャンスもあります。これらのイベントでは、賞金に加え、各チャンピオンレジェンドごとの最高成績を収めたプレイヤーに特別な賞品が授与されます。

Regional Championships

時期:初回イベントは2026年10月

大会形式:1v1、構築戦

出場権:必須

賞品:賞金、参加プロモ、上位8位プロモ、BO賞、Worlds出場権

大会のプレイレベル:プロフェッショナル

Regional Championshipsは、メインイベントでのプレイに出場権が必要となる、初の大会プレイイベントです。このイベントは、地域で「Riftbound」の頂点に位置するプレイヤーたちに向けたもので、熾烈な争いが繰り広げられます。会場では、すべての参加者が楽しめるサイドイベントも目白押しです。

Worlds

時期:初回イベントは2027年

大会形式:1v1、構築戦

出場権:必須

賞品:賞金、追加の賞品

大会のプレイレベル:プロフェッショナル

Worldsの詳細はまだ検討中ですが、2027年に最初のRiftbound Worldsを開催する予定です。この大会は、全地域での競技プレイの頂点で、各地域の最強のプレイヤーが集まり、究極の栄冠を手にするのが誰かを確かめます。Worldsの詳細は間もなく発表します!

ローテーションとスタンダード形式

スタンダードとローテーションとは、その仕組みは?

「Riftbound」において、スタンダードは構築戦の形式の1つで、最新のカードセットから成り、デッキ構築に使用できるカードを指します。「Riftbound」初のスタンダード形式は、Originsのリリースと共に始まり、Originsと次の2年にリリースされるセットのカードが含まれます。Originsリリース後、「Riftbound」は毎年4つのスタンダード使用可能カードセットをリリースする予定で、最終的にOriginsと8つのセットが含まれます。

ローテーションは、形式の新鮮さと健全さを保ち、新規プレイヤーがゲームに参入しやすくするためのツールです。最初の9つのスタンダードセットが確立した後、毎年の始めに新セットが登場すると、スタンダードで使用可能なセットのうち最も古い4つがローテーションから外れます。(一番最初のローテーションでは、2025年の4セットとOriginsの合計5セットがローテーションから外れます)

最初のローテーションいくつかでご説明しましょう。

2025年10月:Originsがリリース。

2025-2027年:セット2-9がリリース。

2028年開始時:セット10がリリースされ、最初のローテーションが発生。セット1-5がスタンダードから外れる。

2028年:セット11-13がリリース。

2029年開始:セット14がリリースされ、2回目のローテーションが発生。セット6-9がスタンダードから外れる。

このサイクルが続き、新セットがリリースされ、古いセットが外れるのに合わせて、スタンダードは4-8セットの間で増加と縮小を続けます。

ローテーションの話題がプレイヤーにとってデリケートな問題であることは知っています。特定のプレイスタイルやお気に入りのチャンピオンに愛着を持つ人もいるでしょう。なので、スタンダードから外れたとしても、このようなカードをプレイする機会を確保したいと考えています。これを念頭に、スタンダードから外れたセットを含めるような追加の形式を作り、対応していく計画を立てています。最初のローテーションが近くなり次第、これらの形式に関する詳細をお知らせします。

ローテーション前、メタゲームが不健全だと感じた場合、どうしますか?カードのバンを検討しますか?

「Riftbound」のチームは、最高のデザイナーとカードゲームの競技プレイヤーで構成されていますが、カードを限界まで追求しようとするプレイヤーがさらに多く存在することはわかっています。私たちは常に、健全かつバランスの取れた競技環境を作るために努力しますが、メタゲームが想定外、または望ましくない状態になる可能性は理解しています。

つまり、私たちはバンを、単にメタゲームに変化を起こすための道具として使うことは決してなく、むしろゲーム全体の健全性と楽しさを損なうと感じた極端な状態を正すために使用する、ということです。

その他のよくある質問への回答

大会のプレイレベル(OPL)とは何ですか?

大会のプレイレベル(OPL)とは、「Riftbound」のイベントに参加するプレイヤーや審判に期待されるレベルを設定するためのシステムです。イベントのOPLは、そのイベントでトーナメントルールがどの程度厳しく適用されるか、ルール違反に対してどの程度厳しいペナルティが与えられるかを定義します。OPLは、大会のプレイレベルを区分し、プレイしたいと思うぴったりの環境を見つけるための、重要な方法です。

ほとんどの大会プレイイベントは低OPL(カジュアル)で運営され、ルールの強制ではなく、楽しい交流に焦点を置いています。このレベルでのルール執行は、スポーツマンシップと学習ツールを目的としています。

高OPL(競技/プロフェッショナル)では、トーナメントルールは公正かつ競技性の高いプレイを執行するために使われ、高い期待とより重大な罰則が適用されます。

さまざまなOPLの詳細については、トーナメントルールの第205条をご覧ください。

構築戦と限定戦の違いは?

「構築戦」とは、「Riftbound」のデッキを手持ちのカードコレクションから事前に構築し、イベントに持ち込むことを意味します。「Riftbound」の競技性の高いイベントでは、主に構築戦形式が使用されます。

「限定戦」とは、事前に自分の手持ちカードを持ち込むことはせず、代わりに、限定されたカードのプールからその場でデッキを構築するイベントを指します。このカードプールはパックを開封することで作られ、個人が開封するか、または他のプレイヤーとパックの内容をドラフトします。そしてイベントで獲得したカードは、すべて自分のものにできます。デッキを考えて参加する構築戦イベントとは異なり、開封した中身で工夫し、手に入れたカードに適応しながら即興でデッキを組むことになり、これまで考えたことがなかった方法を試すこともあるでしょう。限定戦は、新コンテンツを体験し、「Riftbound」を新鮮かつワクワクしながらプレイできる楽しい方法です。

「Riftbound」の大会プレイでは、まずは新セットのリリース前イベントでの限定戦や、主要イベントでのサイドイベントでの限定戦に遭遇することとなるでしょう。すぐに主要イベントでは構築戦プレイが主眼となりますが、競技性の高い限定戦イベントの機会は今後も常に増えるでしょう!

限定戦と構築戦は両イベントとも、1v1、2v2、または3/4名のフリー・フォー・オールでプレイできます。

「Riftbound」トーナメントでは、1回の対戦で何回の試合が行われますか?試合の間、または対戦の間にデッキを変更できますか?

高OPLでは、「Riftbound」の対戦はBO3で、各対戦で第1試合は同じメインデッキ構成を使う必要があります(選択したチャンピオンを含む)。ですが、8枚のカードのサイドボードを使えば、試合の合間にデッキの構成を変えることができます。

サイドボードとは、トーナメントに備えてデッキを構築する際、選択肢を増やすための道具です。常に欲しいとは思わないけれども、特定のデッキや戦略に対して本当に必要になるかもしれないカードを入れる場所です。サイドボードは、しっかり準備を整え、大会のメタゲームを予測したプレイヤーに報いる仕組みです。

デッキにサイドボードを入れる必要はありませんが、入れる場合は必ず8枚で、メインデッキの通常のデッキ構築の制約に従わなければなりません。サイドボード中に、選択したチャンピオンを同じレジェンドの別のチャンピオンに変更することはできますが、ルーン、レジェンド、戦場はサイドボード中に変更できません。

限定戦では、サイドボードはメインデッキに登録しなかったカードとなり、低OPLではラウンド間でもデッキの構成変更が許可されています。

「Riftbound」のイベントに参加できるのは誰ですか?

私たちは、Riftboundの大会プレイを、できるだけアクセスしやすいものにしたいと考えています。大会プレイの参加資格に関する詳細は、トーナメントルールの第300条に記載されています。質問や不明な点がありましたら、プレイヤーサポートにご連絡ください。

サンプルカード(トライアルデッキのもの)は、イベントでのプレイに使用できますか?他の言語のカードはどうですか?

表面に「SAMPLE」と書かれたカードは、「Riftbound」の大会プレイでは使用できません。これらのカードはデモンストレーション用で、イベントで使用することはできません。

どの言語であっても、公式に印刷されたカードは「Riftbound」の大会プレイで使用できますが、スリーブをつけてプレイしているときでも、すべてのカードが同じ言語である必要があります。地域による微妙なカード印刷スタイルの違いにより、さまざまな言語を交ぜると、デッキ内で特定のカードが感触で識別できる状況が発生する可能性があり、これはトーナメントルールに反します。

それでは次回まで

本日の情報は以上です!皆さんがどう考えるのか、そしてご意見を聞くのが楽しみです。「Riftbound Origins」のリリースが近づく中で、地域の店舗に足を運んで大会プレイを体験する準備をしましょう。皆さんがどんなデッキを組むのか、楽しみにしています!